書き手の心

  母親を亡くした小学生が詩を書いた。
  母が亡くなり毎日祈りをささげているという内容の詩は
  全ての行が「お母さん」で始まっていた。
  添削した教員は「お母さんは一回だけでいい」と指導した。
  その話を教員から聞いた、ある詩人は言った。
  「気がすむまで、何回でも、百万遍でも書かせてあげてください。」
  と、文体を整えるより、書き手の心を大事にしてほしいと訴えた。
  


     


2023年11月21日 Posted by ベルウィンド at 20:21 師のことば 著作より